オンライン内見とは?メリットと導入事例介

2021/05/26 コボットコラム

従来の物件選びといえば、直接物件を訪れ、内見を通じて契約を行うというのが一般的でした。

しかし、近年ではインターネットを使ったサービスも次々と登場しており、物件の購入や契約を考えている人はもちろん、不動産業者にとってもメリットの大きいサービスを利用可能です。

中でも注目を集めているサービスがオンライン内見です。今回は、オンライン内見の特徴や実際の導入事例などについて紹介します。

オンライン内見・内覧とは

オンライン内見・内覧とは、その名の通りインターネットを通じて、オンラインで内見・内覧を実施できるという手法です。オンライン内見を行う方法にはさまざまなアプローチが採用されていますが、基本となるのがビデオ通話機能です。

実際のカメラを通じて、内見希望者は担当者の顔を把握できるだけでなく、物件の詳細情報をリアルタイムの映像を通じて確認できるため、現地を実際に訪れた時と変わらない満足度を得られます。

単に写真を見るだけでなく、実際の映像を確認することで、より実感の伴う形で物件への理解を深められるため、満足のいく契約を実現可能です。

オンライン内見・内覧の手順・流れ

では、オンライン内見・内覧の手順について紹介します。内見のオンライン化といっても、そのプロセスはオフラインの内見と大差はなく、従来とほぼ変わらない手続きで進められることが特徴です。

ただ、機能面ではオンライン向けのシステムを構築しなければならない点も多く、事前の仕組みづくりについてはある程度の時間と費用を要します。

申し込み

オンライン内見を実施するには、まず申し込みを希望者から募る必要があります。問い合わせフォームや予約フォームから希望の物件および内見希望日を伺い、日程調整に向けた情報を収集しましょう。

電話予約などでも対応は可能ですが、専用のフォームを構築して対応をある程度自動化できれば、複数の問い合わせにもまとめて対応できるため便利です。

日程の調整

内見の希望者から連絡が来た後は、日程の調整を進めていきます。希望通りの物件が内見可能かを確認し、予約日に問題がないかを確認します。

内見準備

内見する物件と日程が決まったら、内見に向けた準備です。資料を用意したり、プレゼンのための情報をまとめたりしておきましょう。

オンライン内見の場合、直接内見希望者に現地で物件を見てもらうことはできないので、必然的に口頭で伝える情報が多くなります。質問や疑問はオフラインの内見より増えることが想定されるため、念入りに準備しておくことが大切です。

オンライン内見の実施

導入するシステムにもよりますが、内見当日の手順は不動産会社から顧客に向けた発信したり、顧客にチャットルームに入室してもらったりすることが一般的です。実際に物件の中や周辺を歩き回りながら、紹介を進めていきます。

気になる点は逐一質問してもらうことで、スムーズな案内を実現することも可能です。また、一通り物件の紹介が終わったら、質疑応答などの時間を設けても良いかもしれません。

内見後は、そのままオンラインで今後の手続きなどについて案内を伝えることも可能です。顧客の希望に合わせて対応を進めていきましょう。

オンライン内見・内覧のメリット:顧客側

オンライン内見・内覧のメリットは、顧客と不動産会社の両方にあります。まずは、顧客側のメリットからお伝えしていきましょう。

無料で利用できる

オンライン内見の利点は、なんといっても無料で利用できる点です。

通常の内見も基本的には無料で実施されますが、交通費や車の燃料代を考えると、完全無料であるとはいえません。また、わざわざ現地を訪問する時間や労力を考えると、どうしても内見を予約する腰は重くなってしまいがちです。

一方で、オンライン内見の場合、申し込みから内見まですべてをインターネット上で完結できるため、非常に便利です。必要な機器も一般的なスマホやPCがあれば対応可能なので、特別な設備投資を行う必要もありません。

気軽に申し込めて、さまざまな物件を楽しんでもらえることが強みの一つです。

遠隔地でも気軽に内見できる

賃貸の場合、転勤や進学などによって、遠隔地から物件を選ばなければならないというシチュエーションも多いものです。こういった場合でも、安心して物件選びに集中してもらえるのがオンライン内見です。

どれだけ離れた場所であっても、顧客には自宅から現地の物件の様子をリアルタイムで眺めてもらえるため、高い満足度で物件を選んでもらうことができます。

あるいは、山奥の別荘地など、人里離れていているものの、ポテンシャルの高い物件へ気軽に触れられるようになります。これまで買い手が見つからずに困っていた物件も、オンライン内見によって日の目を浴びる機会を設けられるかもしれません。

物件についての詳細な案内を受けられる

通常の内見では、実際に物件を見てもらうことに主眼を置くため、感覚的な理解が優先されることも珍しくありません。一方で、オンライン内見の場合、営業担当者の説明を交えながら物件を見て回ることになるため、いつもよりも詳細に口頭で情報を伝えられます。

顧客があまり意識していなかった物件の機能や特徴などについても理解を深められるので、新しい物件の価値を見いだしてもらえます。

オンライン内見・内覧のメリット:不動産会社側

オンライン内見・内覧の実施によって、不動産会社にとってもさまざまなメリットが期待できます。

見込み客が増える

オンライン内見の実施は、シンプルに集客効果の増大につながります。

不動産業は土地を扱う業種であるだけに、その需要は周辺住民のニーズに大きく左右されるものです。しかし、オンライン内見の実施やインターネット上に物件情報を掲載することで、周辺環境に囚われない集客を進められます。

これまでターゲットとして想定していなかった地域に向けての情報発信ができることは、大きなアドバンテージとなります。

営業効率を向上できる

オンライン内見の場合、営業担当者が直接物件を訪問するだけで良いため、効率良く内見を進められます。

オフライン内見の場合、さまざまな物件に顧客を直接送迎しなければならず、時間的コストが大きな業務でもありました。一方で、オンラインの場合はこういった業務を効率化できるため、少ない人数でもより多くの顧客に対応できるようになります。

感染症対策になる

近年注目を集めているのが、新型コロナウイルス対策です。

直接の対面は感染リスクが高く、また予防のための消毒なども必要になるため、内見業務の負担はより大きくなっています。そこで、感染症対策の一環としてオンライン内見を実施することで、こういった手間が発生することを大きく抑えられます。

内見希望者に安心して問い合わせてもらうという意味でも、有効な施策です。

オンライン内見・内覧のポイント・注意点

オンライン内見のメリット

オンライン内見・内覧を実際に導入していく場合、次のポイントに注意しながら進めることが大切です。

通信環境を整える

オンライン内見に必要なのは、通信環境の整備です。

近年は4G回線や光回線が一般化しているため、さまざまなオンラインサービスを気軽に利用できるようになりました。しかし、オンライン内見を実施する場合、ライブ配信で動画や音声を届けなければならないため、相応の回線環境がなければ満足のいく内見を実現できません。

そのため、オンライン内見を実施する際には、あらかじめ物件周辺の通信環境について確認し、不足がある場合は整備しておく必要があります。4Gあるいは5G対応の端末を使った配信環境を整備したり、これらの通信環境がそろわない場合は、Wi-Fi環境を整えたりすることが大切です。

オンライン特化の営業プロセスを検討する

オンライン内見の実施方法はオフラインと大きな差はないものの、従来とはやや異なる手法でアプローチする必要があります。

これまで通り電話予約やメール対応で実施することも可能ですが、便利なのが専用の予約フォームの構築です。自動で顧客からの問い合わせ情報を処理し、スケジューリングができるシステムを導入することで、顧客一人当たりに必要な対応時間を減らし、予約漏れのリスクを解消できます。

オンライン内見システムの導入に伴う、新しい問い合わせ環境の整備も検討しておきましょう。

SNSやブログを活用する

オンライン内見などの新しいサービス提供に合わせて、SNSやブログなどを実施することも有効です。

オンライン内見システムはインターネット上の集客施策と相性が良く、検索エンジンやSNSでヒットした物件情報を閲覧し、そのままオンラインで内見という導線も構築できます。せっかく導入したシステムを最大限活用できるよう、周辺施策を固めていくことも大切です。

オンライン内見・内覧と合わせて導入したい機能

オンライン内見・内覧単体でも十分な効果を発揮しますが、併せて関連サービスも導入することで、相乗効果を期待できます。

IT重説

オンライン内見と併せて導入されることも多いのが、IT重説です。契約前には必須の重要事項説明も、近年は対面ではなくオンラインで実施し、契約者にとっても不動産業者にとっても効率的な方法が喜ばれています。

IT重説機能とはいっても、オンライン内見と同じ要領でビデオ通話環境を整えるだけなので、気軽に増設できる機能です。

IT重説とは?やり方・流れと導入する際のおすすめシステム

VR動画・360度カメラ

実際の物件の様子をVRや360度カメラを使って把握できるようにすることで、より立体的で臨場感のある体験を提供できます。通常のカメラでは平面的な映像を届けるだけですが、これらの映像は没入感が高く、物件についての理解をより深められます。

360度カメラで撮影・録画した写真や映像は、オンラインで一般公開することもできるため、問い合わせ増加の効果も期待できます。

VR内見とは?導入のメリット&ポイント、おすすめシステム

オンライン内見・内覧サービス

最後に、実際にオンライン内見・内覧サービスを紹介しましょう。

ハウスコム株式会社

ハウスコム株式会社では、「オンラインお部屋探し」という名前でワンストップのサービスを提供しています。オンライン内見はもちろんのこと、接客やIT重説もすべてオンラインで行える環境を整えています。

そのため、顧客は直接オフィスを訪問しなくとも、満足のいく物件に出会うことができます。賃貸住宅を多く扱う会社であるだけに、転勤が多い世帯や学生に重宝されるサービスです。

オンラインお部屋さがし

株式会社LIFULL

株式会社LIFULLでも、賃貸向けのオンライン内見、およびIT重説サービスの提供を開始しています。

Web上の物件検索ページから気になる物件を探し、そのまま予約フォームへと移行できるスムーズなシステムを搭載しているため、気軽に内見を実施できるのが特徴です。

PCはもちろん、スマホからの操作だけで完結できるの魅力のサービスです。

LIFULL HOME’S オンライン内見・IT重説サービス

住友不動産株式会社

住友不動産株式会社では、マンションの販売をリモートで実施するサービス(住友不動産 リモート販売センター)を開始しました。

購入検討の初期段階である情報収集のサポートからモデルルーム見学はもちろん、重説や物件の引き渡しに至るまで、すべての過程をオンラインで完結できる方式を採用しており、物件購入を気軽に検討できる仕組みになっています。

マンションの購入は金額もさることながら、そこに至るまでの手続きが長く、購入が見送られることもあります。ワンストップで完結できるこのようなサービスを導入することで、さらなる売り上げの向上が期待できます。

まとめ

オンライン内見・内覧は多くのメリットを備えているだけでなく、導入もそこまで困難ではないため、近年は多くの不動産会社が導入しているシステムです。IT重説など、そのほかの周辺サービスの拡充も進んでおり、今後はますますオンラインでの不動産のやり取りが活発になると考えられます。

導入事例を参考にしながら、最適な導入アプローチを検討してみると良いでしょう。

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